最近は、宗教性のないようなお別れ会などが葬祭として執り行われています。古き形式にとらわれないのも近代化していて、致し方ないかもしれませんが、年輩の方々は風習を重んじる傾向ですから、理解を得なければ葬儀トラブルが起きないとは限りません。それこそ故人が悲しむでしょう。葬祭ディレクターが仲裁役になることもあります。故人から依頼されるケースもある話で、生前葬儀の相談は年々増えている話です。故人や遺族の心情を理解した上で、葬祭を執り行う計画から実行まで担うようです。また、葬祭の関連職としては、納棺の作業を担う納棺師、死んでからのご遺体の修復や化粧をほどこすエンバーマーがいます。もちろん、葬儀に携わったからこそ、葬祭の知識を深めたい人も出てくるでしょう。葬儀社や仏具店に入社する人もいたり、葬祭ディレクターを養成するために、技能審査協会が認定校修了者に国認定の技能審査を実施していることもあり、支援してもらえたから恩返しする若者も少なくないようです。